Blog LEDビジョンのピッチはどう選ぶ?視認距離に合わせた選定方法を解説
「LEDビジョンを導入したいが、どのピッチを選べばいいのかわからない」「そもそもピッチとは何?」という方も多いのではないでしょうか。
LEDビジョンには、2.6mm、3.9mm、6.67mmなど、さまざまなピッチの製品があります。
一般的には、ピッチが小さいほど高精細な映像を表示できますが、必ずしも「ピッチが小さい=最適」とは限りません。
設置場所やLEDの画面サイズ、見る人からの視認距離、表示するコンテンツなどによって、適したピッチは異なります。
本記事では、LEDビジョンの「ピッチ」とは何かを解説するとともに、視認距離を基準としたピッチの選び方についてご紹介します。
1.LEDビジョンの「ピッチ」とは?
LEDビジョンにおける「ピッチ」とは、LEDの画素と画素の間隔を表す数値です。
例えば「3.9mmピッチ」のLEDビジョンであれば、隣り合う画素同士の間隔がおよそ3.9mmとなります。
一般的に、ピッチの数値が小さいほど画素密度が高くなり、近い距離から見ても映像や文字がきれいに見えやすくなります。
一方で、ピッチが小さくなるほど製品価格が高くなる傾向があります。
そのため、LEDビジョンを選ぶ際には「できるだけ小さいピッチを選ぶ」のではなく、実際にどのくらいの距離から見るのかを考えて選定することが重要です。

2.ピッチが小さいほど高画質?
「ピッチが小さいほど高精細なら、一番小さいピッチを選べばいいのでは?」と思われるかもしれません。
確かに、ピッチが小さいLEDビジョンは画素密度が高く、近距離から見た場合でも細かな文字や映像を表現しやすいというメリットがあります。
しかし、例えば10m以上離れた場所から見るLEDビジョンに、必要以上に小さいピッチを採用しても、その性能を十分に活かせない場合があります。
また、小ピッチになるほど一般的に導入コストも高くなるため、「高精細だから良い」のではなく、「設置環境に適したピッチを選ぶ」ことが重要です。
3.ピッチ選定で重要なのは「視認距離」
ピッチを選ぶうえで、特に重要なポイントの一つが視認距離です。視認距離とは、LEDビジョンを見る人と画面との距離のことです。
例えば、店舗内やショールームなど、1~3m程度の近い距離から見る場合は、比較的小さいピッチが適しています。
一方、建物の壁面や屋外看板など、5m、10m、それ以上離れた場所から見る場合には、より大きなピッチでも十分な視認性を確保できる場合があります。
あくまで目安ですが、以下のように考えることができます。
【視認距離 ピッチの目安 設置場所の例】
| 視認距離 | ピッチの目安 | 設置場所の例 |
|---|---|---|
| 1~3m程度 | 1.2~2.6mm | 店舗・ショールーム・会議室 |
| 3~5m程度 | 2.6~3.9mm | 店舗・エントランス・ホール |
| 5~10m程度 | 3.9~6.67mm | 商業施設・施設内大型LED |
| 10m以上 | 6.67mm~ | 屋外看板・大型施設 |
4.設置場所によって適したピッチは変わる
同じLEDビジョンでも、設置する場所によって適したピッチは変わります。
例えば、店舗やショールームなど、来訪者が近い距離からLEDを見る場所では、細かな文字や商品情報などを表示することも多いため、小ピッチのLEDが適しています。
一方、建物の壁面や屋外看板など、比較的離れた場所から見る場合は、視認距離に応じて3.9mmや6.67mm、さらに大きなピッチを選択することも可能です。
また、屋外では視認距離だけでなく、日中の明るさや防塵・防水性能など、屋外環境に適した仕様であるかも重要になります。
そのため、LEDビジョンを選定する際には、「屋内・屋外」「設置場所」「視認距離」を合わせて検討する必要があります。
ショールーム 例 ピッチ1.9㎜

屋外LEDビジョン 例 ピッチ10㎜

5.「何を表示するか」もピッチ選定のポイント
ピッチを選ぶ際には、視認距離だけでなく、LEDビジョンに何を表示するのかも重要なポイントです。
例えば、細かな文字や図表、商品情報などを頻繁に表示する場合には、より細かなピッチが適している場合があります。
一方で、施設案内や広告動画など、大きな文字や映像を中心に表示する場合には、必ずしも最小ピッチの製品が必要とは限りません。
「どこから見るのか」に加えて、「何を見せるのか」まで考慮することで、必要な性能とコストのバランスを取りやすくなります。
6.ピッチ選びでよくある失敗
LEDビジョンの導入でよくあるのが、「とにかく一番細かいピッチを選んでおけば安心」という考え方です。
もちろん高精細なLEDにはメリットがありますが、設置環境によってはオーバースペックになってしまう可能性があります。
また、画面のサイズだけを見てピッチを決めたり、カタログ上のスペックだけで判断したりするのも注意が必要です。
実際の見え方は、視認距離・設置場所・画面サイズ・表示内容などによって変わります。
そのため、最終的には実際の設置環境を想定して、適切なピッチを選定することが重要です。
7.実際の見え方を確認するなら
LEDビジョンは、同じ映像を表示していても、ピッチによって見え方が異なります。
「2.6mmと3.9mmではどのくらい違うのか」「実際の距離から見たときにどのように見えるのか」などは、写真やスペックだけでは判断しにくい場合があります。
弊社では、複数のピッチのLEDビジョンを実機でご確認いただけるショールームをご用意しております。
導入を検討されている方は、実際の映像や文字の見え方をご確認いただきながら、設置場所や視認距離に合わせた最適なLEDビジョンをご提案いたします。
「どのピッチを選べばいいかわからない」という段階でも、お気軽にご相談ください。